上州武尊山に冬季初登頂

2/8(土)にぼくの山岳師匠、鶴見君と上州武尊山に登ってきました。

(コース)

(主要装備)
シューズ:スカルパ モンブランプロGTX
バックパック:オスプレー タロン44
ストーブ:SOTO ウインドマスターSOD-310
トレッキングポール:シナノ フォールダーFREE115
アイゼン:ペツル バサック
ハードシェル:(ジャケット)ヘリテイジ GOジャケット
(パンツ)ヘリテイジ RJパンツ
グローブ:ラックナー ヒマラヤングラブ、イスカ ウェザーテックオーバーグローブ
ロングスパッツ:アウトドアリサーチ クロコゲーター

(ハイキングスタート前まで)
誰だ!こんな時間に電話してくるなんて!と思って出た電話は、
「樋口さん、着きましたよ~」
その声は車で迎えに来た鶴見君。
やばい!寝坊だ~!
時計を見ると5:08AM。
あわてて準備して5:25AM出発。
あとで分かったのだが、目覚ましを朝の3:00ではなく、午後3:00にセットしてしまっていた 😆
車には乗ったものの、歯みがきもしていないし、頭がボーッとして、忘れ物はないかとか考えるけどぜんぜん頭がまわらない。
登山はただでさえ準備が大変。その中で冬山は装備がさらに多くてもっと大変。
冬山エキスパートの鶴見師匠と行くとなれば、経験の浅いぼくは頭の中の整理とシミュレーションをしっかりしておかなくてはならないのに、この状況では今日の冬山が思いやられる・・・

関越道からキレイに見える榛名山

朝の6時前だというのに関越に入る前の谷原の交差点から関越方面は渋滞で、高速に入ってからもところどころノロノロ運転。
樋口さんが寝坊しなきゃ、もっとすんなり行けたのに・・・こんな雰囲気がただよう(寝坊したぼくとしてはこんなふうに思ってしまう)。
ところが、こんな心配はぜんぜん必要なかったことが後になってわかるのだが。

渋滞を避けて沼田ICの一つ前の昭和ICで降りて正解。
セブンイレブンに寄った後、だんだん雪道が始まる。

川場スキー場の駐車場は建物の中で、6Fに駐車して7Fチケットカウンターの横のトレッキングツアーデスクでいろいろ手続きをする:
・リフトのチケット購入
・ココヘリのレンタル
・登山届けの提出
ぼくらは事前にネットでコンパスに登山届けを出しているし、発信機だけで通報ができないココヘリでは不安なので衛星通信機器ガーミンinReach Miniを持っているのに、改めてここで登山届け提出とお金を出してココヘリのレンタルを強いられるのには不満があるが、何の準備もしていない連中に対して川場スキー場が安全のためにしていることなので仕方がないか。
川場スキー場の雪山登山情報:
https://www.kawaba.co.jp/snow/activity/snow-trekking/
7Fのトイレは並んでいるのでエレベーターで降りて6Fのトイレを使用。
日焼け止めをショップで買ってたっぷり顔に塗る(あわてて出てきたので顔も洗ってないし)。
ここまで済ませてやっと気持ちが落ち着いてきた。

トレッキングツアーデスク

リフトに乗って振り返る。
左奥は駐車場とレストランが入るメインの建物、カワバシティ。

一つ目のリフトを降りて次のリフトに徒歩で乗り継ぎ。

リフトで自撮り

ここが雪山登山のスタート地点。
労せずして標高1,900mまで来てしまう。

(雪山ハイキングスタート)
リフトを降りて歩き出すまでの準備が一苦労。
・これから上りで暑くなるのでハードシェルの下のジャケットを脱いでザックにしまう
・inReach Mini、GPS、Suuntoウォッチのスイッチオン
・トレッキングポールとピッケルのプロテクターをはずす
・シューズの底の雪を落としてからアイゼン装着
・ロングスパッツ装着
あとからリフトを降りてきた登山者が先に上り始める中、鶴見師匠が準備を済ませて見ている前でこれをやるのも結構プレッシャー。
でも、アイゼンやロングスパッツの装着テストもしていたのですんなりできたし、あわてずミスなく準備できたのでぼくにしては及第点か。
いよいよ雪山ハイキングのスタート。
最初の急坂を上りきるとリフトからの景色とは大違いですぐにガスと降雪で視界は数十mの世界に。

歩き出してすぐにこんな感じ。

寝坊したのにちゃんと雪山を歩けてちょっと満足しているぼく。

剣ヶ峰付近の下り。
実際のところ周りもあまり見えないので常にどこだかはっきりしない状態。

歩いていると分かってきたのは、
・上りは汗が噴き出すぐらい暑いのに、風の通り道にさしかかると風速20m近い風にさらされる。面倒臭がらずに体温調節(ハードシェルのジッパー開け閉め、ネックウォーマー上げ下げ等)をこまめにする必要がある。
・フードを被っていて、インナー手袋、毛糸の厚手手袋、オーバー手袋をしていると、他の季節なら何でもない作業すべてが難しい:写真撮影、カメラのズーム、GPSを取り出してボタン操作、水を飲む、行動食を取り出して食べる・・・
・人が歩いたトレースがあるところを歩けば何でもないが、風や雪でわかりにくくなっているところでトレースでないところを歩くと足が膝以上の深さまで雪に沈む。

上州武尊山の頂上直下ではトレースが見つからず、迷った後にやっとルートを見つける。
ほかの登山者も見えたので一安心。

25年前から大雪の中2回挑戦するも2回とも登頂をあきらめて、今回3度目の挑戦でやっと登頂成功!
25年越しの夢がかなった瞬間です ✨

山頂の看板の後ろはこんなにエビの尻尾が!

岩もエビの尻尾がこんなに発達している!

トレースを外れると足が膝より深く雪の中に埋もれるので、さすがの師匠も四つん這いで移動。

これも冬山トレーニング!
吹雪の中でも風の来ない木の陰でお湯を沸かしてカレーメシ😋
天候が悪くても暖かい食事をすると生き返ります 😀
通りかかった登山者は「えっ?😲」という顔をしてました。

ハーブティーを頂きます 😍

樹氷をバックに(1)

樹氷をバックに(2)

(冬山でのルートファインディングの難しさ)
強風の場所では降雪もあるのでトレースが分かりにくくなり、当然ながら無積雪期に頼りにしているリボンやペンキ、道標も確認できない。
そんな状況で今回のようにガスと降雪で視界が10~20mになれば、現在位置の確認もできなくなる。
要はどこが登山道なのか、現在位置はどこなのかが分からなくなるということ。
幸い今回は土曜日で午後から晴れの予報だったので登山者が多く、冬山エキスパートの師匠もいてくれたおかげで上州武尊山の頂上直下で少し迷った程度でそれ以外は何も起こらなかったが、もしも登山者が少なくて、かつ天候がもう少しでも悪ければ、GPSを頼りに行動しなければならなかった。
今回もGarmin GPSMAP 64sを携帯していたので問題はないのだが、冬山は視界がなければGPSだけが頼りになること、場合によるとそれにラッセルが加わるかもしれないことを肝に銘じておく必要がある。
こうなると行動にはコースタイムを大幅に上回る時間が必要になる。
今回のように川場スキー場の最終のリフトに乗るタイムリミット(15:45)がある場合、それも考慮に入れて行動しなければならない。

だんだん雲が晴れてきてる・・・

何やら作業中の師匠。
雲が晴れてきて稜線が見えている。

剣が峰への上りが始まる

剣ヶ峰への上り
上ってきたトレースが見える
バックは剣ヶ峰と登山者たち
行きのときは見えなかったモンスター
稜線に立つ師匠
剣ヶ峰へ上る我が師匠
剣ヶ峰への最後の上り
雪の稜線と赤城山
剣ヶ峰に立つ師匠

(当日のラッキーな天候と信頼性が高い天気予報サイト)
朝はぼくが寝坊した上に渋滞の影響で歩き始めが予定8:30→実際9:50と1時間20分遅れだった。
早発ち早着きを旨とする登山の原則からすると最悪のスタート。
特に今回は川場スキー場の帰りのリフトの最終15:45というタイムリミットがあった。
川場スキー場は晴れていたが、登り始めるとすぐに雪と風のホワイトアウト状態で、当然ながら上州武尊山の頂上も眺望を楽しむどころか風も強くて寒いので他のパーティと写真を撮り合った後、先を争うようにして下山を開始した。
ところが、下山を始めると12:30ごろから剣ヶ峰~川場スキー場方面が晴れ始めて、写真の通り剣が峰の上りが始まるころには青空も見えた。
寝坊と渋滞にはまって遅い時間に歩いたぼくらは好天の雪山を楽しめた。
朝8:00の始発のリフトに乗った登山者(ぼくらが登りですれ違った人たち)はきっとガスの中しか歩かなかったに違いない。
その上、朝は沼田ICが渋滞していたので昭和ICで高速を出ると渋滞を免れただけでなくすいているセブンイレブンに立ち寄ることができた。
怪我の功名とはこのことなのか。
でも天候が予報とは逆に午後から天候が悪くなっていたら・・・と考えると、選択肢が増える早い行動がいいのは間違いない。

ところで、前日に調べたサイトごとの上州武尊山の天気予報は、
●scw天気※: ~10AM雪(小降り)
       11AM~晴れ
※「詳細」の予報地図から読み取り
●mikketa天気: ~9AM雪(小降り)
       10~11AM曇り
       12PM~晴れ時々曇り
●てんきとくらす:終日C(荒れ模様)
となっていて、相変わらず「てんきとくらす」は当てにならず、scw天気と今回初めてチェックしたmikketa天気は信頼度が高い。
今回は天候の回復の遅れが時間通りだったので軍配はmikketa天気に!

天候はリフトに近づくにつれどんどんよくなり、景色が見えてくると気持ちまで晴れて、リフトに乗るとよけいに絶景が見えて、さらに前の週と較べると距離も短くて体力的には楽だったのでぼくらは気分よく雪山ハイキングを終えたのでした。
お疲れ様~😃

歩いてきたルートをバックに。
まだ上の方はガスってる。

川場スキー場方面をバックに

川場スキー場へ向かう登山者たちと赤城山
右手前の雪庇の近くはこれから歩くルート。真ん中あたりにリフトとスキー場、左奥は赤城山。右手前のルート上に見える人影は鶴見師匠。

樹林帯が近づくとホッとする

やっとリフト乗り場が見える

リフト乗り場に到着~ !お疲れさまでした😄
リフトから赤城山
リフトから東方面。右側の丸いピークは日光白根。

スキー客が増えてる!
といってもスノーボーダーがほとんどでスキーヤーは1~2割かも。

チケットカウンターでレンタルしたココヘリを探す師匠。
雪山では頼りになる師匠もここでは・・・

かわいいチケットカウンターのお姉さんと。
写真を一緒に撮らせてくださいとおねがいしたらマスクをとって、ココヘリとリフトチケットを持ってポーズまでしてくれました😍

ここがチケットカウンター。
師匠はまだザックの中を捜索中。

駐車場に戻って

結構遠くの駐車場まで車が停まってました

赤城山

関越道に乗ったら見えた上州武尊山。ぼくらはあの雲の中から帰ってきました!

(膝の痛みと体調)
いつも心配している右膝は違和感があるものの痛みはなく、帰宅後熱を持っているのでアイシング。
前日の睡眠時間が3時間半と相変わらず短いが(寝坊したのに!)、前回の鷹ノ巣山(2/1(土))と較べて標高差も距離も短いので疲れや筋肉痛も少なく体調は悪くなかったです😉

今回の荷物。
30年前のMSR製スノーシュー。
買ってから初めて山に持ち出した!
劣化していると心配なので使わなくても済みそうな上州武尊山でテストしてしようと思ったけど使わず仕舞い😝

鷹ノ巣山で富士の絶景

2/1(土)にぼくの「山岳師匠」である鶴見君と鷹ノ巣山に行ってきました!
天候に恵まれて富士山の絶景を堪能できました。

(コース)

(主要装備)
シューズ:スカルパ モンブランプロGTX※
※冬山に向けたトレーニング目的で使用。前回のスポルティバ トランゴSエボは片足重量770gに対して、モンブランプロGTXは1,010gなので片足当たり240g重い。
ザック:オスプレー タロン44
ストーブ:SOTO ウインドマスターSOD-310
トレッキングポール:シナノ フォールダーFREE115

(ハイキング)
予定よりやや遅れて6:45に峰谷橋駐車場に到着。スタートは予定通り7:00。
しばらく舗装道路を歩く。
鶴見君には申し訳ないのだが、ぼくは舗装道路歩きが好きなのでぜんぜん苦にならないどころか、むしろ楽しい。
今回のプランニングはぼくが担当で、初心者もいないので自由に作らせてもらった。そのせいで最初も最後も舗装道路歩きな上に距離も長い。
たっぷり舗装道路を歩いてやっと山道へ。
冬枯れの明るい林の登山道を歩き、浅間神社の鳥居をくぐって登っていくと椎茸の栽培の柵と荷物用のモノレールがあり、かたわらにあるベンチで休憩。
さらに行くと登山道は尾根から西側にまき始めて雪が多くなり、見覚えのある水場に到着。
鷹ノ巣山避難小屋の周辺から地面は完全に雪に覆われている。
避難小屋から鷹ノ巣山への上りは、楽しみにしていた富士山の絶景が・・・

車の中から見る奥多摩湖の夜明け。

峰谷橋駐車場。冬の早朝なのにもうたくさん車が止まっている。

出発!

舗装道路歩き

山が見えてくる

峰谷川渓流釣り場

朝日を背に浴びながら

昔懐かしいポリタンクで水を飲むぼくの山岳師匠

もうすぐ登山道

登山道入り口の道標。
注意書きがたくさん。熊と去年10月の台風の影響と・・・

登山道のスタート

冬枯れの明るい林を抜けて

浅間神社の鳥居をくぐる

ベンチに座って休憩

水場

避難小屋に向かう

鷹ノ巣山避難小屋

一面雪の鷹ノ巣山への上り。

おそらくウサギの足跡

登ってきたトレイルと日陰名栗山(右)、雪をいただく南アルプス
立ち枯れの木と大岳山(木の陰)、御前山(中央やや左)、丹沢(右奥)

鷹ノ巣山の山頂は富士山の絶景と快晴、無風の雪原パラダイス。
既に20人くらいの登山者が絶景を楽しみながら広い頂上付近の雪の上に三々五々腰を下ろして休んでいる。
写真を撮った後、いい場所を見つけて雪を踏みならしてお湯を沸かしてカレーメシを作る。
富士山の絶景とカレーメシのランチ。ハーブティーとブラックサンダー。
暖かく平和なひととき。
離れがたいが今日は距離が長いので、日没に余裕をもって駐車場に戻らなければならない。
意を決して出発。
鷹ノ巣山は上りも下りも防火帯になって開けた石尾根からは富士山が見える。
絶景を堪能させてもらった石尾根に別れを告げて榧ノ木尾根へ。

ダケカンバと富士山、ダケカンバの向こうは大菩薩嶺方面
鷹ノ巣山山頂
鷹ノ巣山山頂で。やっぱり鶴見君は山岳エキスパートの風格がある。
富士山の絶景を見ながらお湯を沸かしてカレーメシ

SOTOのガスストーブとカレーメシ

鶴見君自慢のGOROのシューズ。
今はもう手に入らないスイス皮の名品で20年してやっと足に合ってきたとか。
そんなに我慢できるものか?!

2人でカレーメシを食べる
富士山(鶴見君撮影)
オスプレーのバックパックと富士山
左のピークは御前山、右奥は丹沢山塊
雲取山(左)と芋の木ドッケ(右)。真ん中に見えるのは和名倉山。
中央は奥秩父縦走路の飛竜山
鷹ノ巣山からの下り(石尾根)

榧ノ木尾根は下り基調なので順調だったのに、ぼくの師匠、鶴見君は足がつってしまってちょっと登りがあると急にペースが落ちる。
彼のGOROのシューズ は片足1.2kgなので、ふだん怠けていると足ぐらいつってもおかしくない。
倉戸山の頂上で休憩の後、奥多摩湖に向かって下りが始まる。
ところがこれがくせ者で、道もちゃんとしてるし道標もあるしどこが難路なんだと思っていたら(倉戸山から女の湯は「山と高原地図」では破線表示だった)、下りの傾斜が半端ない。
トレッキングポールでときどき体重を支えながらでないと危険な感じの下り。
登山道は落ち葉がたくさん積もっていて凹凸が見えなくなっている。
ぼくの師匠鶴見君はそこをとんでもない速さで下っていく。
すでに10数km歩いていて下りは足がガクガクで、半端ない急傾斜、その上リーダーがとんでもない速さで下っていくという三重苦😰
おかしい、あんなに速いのは。足がつっているはずなのに。
そうか、遅くなるのは上りだけだったっけ。
写真を撮っているとさらに師匠鶴見君との差が広がってしまう。
反射して見える奥多摩湖の湖面が遠いままでなかなか近づかない。
この下りはいつまで続くのか。
急ぐのはいいんだけど絶対に避けなければいけないのは転倒によるケガだ。
ぼくがケガをしたらマリコのお散歩は誰が行ってくれるのか。
そんなことを考えていたら、道が左に巻き始めてやっと湖面が近づいてきた。
今日は他に誰か誘おうか迷ったけど誘わなくて本当によかった。
今日のこの下りは疲れた体にとどめを刺すのに十分だ。
その上、下りきった後はぼくは好きだけどみんなが嫌いな舗装道路歩きが待っている。
今日初心者を連れてきたら、登山が嫌いになっちゃったかも。

木々の間から見えるのはぼくの好きな長沢背稜の天目山(三ツドッケ)

水根山、榧ノ木尾根の分岐。
残念だけど石尾根からは離れて下る。

水根沢林道との分岐

榧ノ木尾根

榧ノ木山近くの道標。
よく見ると左へ峰谷川方面への分岐があったのにその道標が切断してあるのが分かる。
踏み跡もあってここを行ければ峰谷橋駐車場への近道なのでできれば行きたかったのだが、誘惑を断ち切ってプラン通りの直進を選択。

倉戸山山頂の分岐。
熱海へ下りればおいしいラーメン屋があるとの情報を得ているがぼくらは直進して女の湯(めのゆ)方面へ。

山と高原地図では破線の難路になっていたので心配していたが、道標はしっかり整備されている。
たまたまぼくらが通る直前も倒木をチェーンソーで切断する等の登山道整備をしてくれていた。
ありがたい。
難路になっている理由はこれから思い知ることになるのだが。

倉戸山山頂の倒木に座って休憩+行動食補給。
なんだ、休憩ばっかりじゃん!と思っている方。
このコースは長いうえに結構厳しいんですよ~😓

とんでもない急坂を下る

ここも相当な急傾斜。
左奥に見えるのは恐ろしいスピードで下っていく鶴見師匠。

やっと急坂が終わってホッとする

奥多摩湖に反射する西日

「倉戸山の登山道はたいへん急峻で・・・」
これを倉戸山の分岐にも表示してほしかった。
と言っても、表示があってもぼくらは女の湯に下っちゃうと思うけど。

再びぼくの好きな舗装道路歩き

トンネルの中も歩きます。
正面から来る車はぼくらを見つけるとハンドルを切ってよけている。
奥多摩湖と御前山

峰谷橋が見えてくる

朝いっぱいだった駐車場はガラガラ

お疲れさまでした~🙂

(膝の調子と体調)
右膝は熱を持ったので帰ってからアイシング。
今日は歩いた距離も時間も長く、最後の下りも激しかったので体へのダメージが大きかった。
1週間前の川苔山のデイハイクで体が慣れてきてるので少し楽だった。
駐車場に着いてから鶴見君とストレッチをして、プロテインを忘れちゃったので車でコンビニによって炭水化物とタンパク質を補給。
最近はコンビニでザバスのプロテインドリンクを売ってるのでありがたい。
帰宅してから入浴。
疲れたのでアロママッサージはできなかった。

川苔山デイハイク

1/25(土)はラバネロの赤羽さんと一緒に川苔山に日帰り登山に行ってきました。

(コース)

(主要装備)
シューズ:ラスポルティバ トランゴSエボ
ザック:オスプレー タロン44
ストーブ:SOTO ウインドマスターSOD-310
トレッキングポール:シナノ フォールダーFREE115

(ハイキング~川苔山まで)
ぼくの方はまた例によって前日夜は遅くまで準備がかかってしまって、睡眠時間2時間。
申し訳なかったけど自宅まで赤羽さんに自転車で来てもらって、自宅を5時出発です。
町営鳩ノ巣駐車場着6:30、赤羽さんのために用意したチェーンアイゼンの装着テスト、トレッキングポールの長さ調整等を済ませて駐車場を予定通り7:00出発。

予定通り町営鳩ノ巣駐車場を7時出発

ウォシュレットまであるきれいな駐車場のトイレ

ここから登山道

正法院の赤屋根と古里(こり)方面

赤羽さんは楽に上ってる感じなのにペースが結構速い。
経験者のぼくが頑張らないとついていけない。
練馬こぶしハーフマラソンを目指してランニングをしているせいなのか。
今回、ぼくは登山の経験者だから連れて行ってあげるみたいに言って一緒に来たのに、これではあまり大きな口がたたけなくなってしまうではないか。
そんなことを考えていると、分岐を右に折れて巻き道を行こうと思っていたのに、左に上ってしまい瘤高(こぶたか)山方面に上ってしまう。
瘤高山の上りは結構きつくて、山頂は瘤高山の表示がないし
「何度も来てるのにここはぜんぜん覚えてないなあ」
なんて言ってたのは、間違えて知らない道を歩いてたからなんだよね。
カッコ悪~😓
でも、今日は往復同じ道を歩く予定だったので、違うコースを歩けて結果的にはよかったのでした。

本格的な登山道のスタート

大根の山の神でお祈り。
結構ザックがが大きい。夏ならテント泊できそうな大きさ。

雲海を見ながら休憩

本仁田山

瘤高(こぶたか)山

雲海を見ながら

瘤高(こぶたか) 山山頂。
本仁田山との分岐になっている。
何の表示もないのでそれと気づかずに通過してしまう。

瘤高山を過ぎた尾根から西を望む。中央が雲取山、左は鷹ノ巣山。
景色がよかったのはこのときまで。この後ガスってしまう😢

大ダワの分岐。
上は鋸尾根方面、悪路と書いてあるのはぼくらが歩いた巻き道。

鋸尾根は尾根がせまいし鎖場もあって急なので、今回は「悪路」と表示がある巻き道を選択。
ところがしばらく行ってすれ違う登山者に話しかけると、
「落ち葉がすごいので引き返してきました」
と言うので心配になる。でも彼は、
「ぼくはビビりだし、一人なので・・・」
と言うので気を取り直して進む。
これまで2回通ってるので大丈夫だとは思うけど、問題は去年10月の台風でどれくらい影響を受けてるか。
行ってみると危険個所は、

●道がせまい所が一か所
30~40cm幅しかなくて下側も切れ落ちてるので慎重に歩く必要あり
●道が 崩落してい る箇所が一か所
崩落部分は十分またげる間隔なので通過できるがここも下側が切れ落ちているので慎重に歩く必要あり
●木橋と道の上に落ち葉が積もって表面が見えなくなっているところが何か所か
トレッキングポールで穴がないか、木橋が崩れてないかチェックしながら歩く必要あり

日が暮れてからや荒天時、体力・集中力がないとき、初心者連れのとき以外なら慎重に歩けば大丈夫な範囲でした。

悪路に取り組む赤羽さん。

この木橋も緊張する

船井戸からは雪が多くなる

もうすぐ川苔山
山頂はガスっていて眺望なし。絶景の富士山を期待していたのになぁ

船井戸からは雪が多くなり、ときどき雪の上を歩きながら川苔山山頂に到着~😄
土曜日だし翌日曜日が崩れる予報だったせいか結構登山者が来ていました。
記念撮影を済ませるとさっそくカレーメシ作りの用意をスタート。
お湯が多いとシャビシャビになっちゃうので少なめにしたつもりなのに、まだお湯が多かったみたい。
それでも赤羽さんに気に入ってもらえてよかった~
カレーメシに加えて、ハーブティーとブラックサンダー(チョコレート)を食べて出発です。

赤羽さんは初カレーメシ。「これならふだんも食べたい!」と絶賛してくれました。

(ハイキング~川苔山から駐車場)
船井戸から急斜面を降りたころの鳩ノ巣駅との分岐に若い女性が一人でいるので話しかけてみると、少し前に会った男子2名の連れで一人だけ置いて行かれたらしい。
そういえば、その男子2名も「あとどれくらいですか?」と聞いてた。
この女性も
「あとどれくらいですか?」
と聞いてくる。
地図を持ってないし、ガイドブックやスマホのアプリも使ってないようだ。
ぼくの地図を見せて山頂までの時間の目安を説明すると、
「やっぱり地図が必要なんですね~」
と言っている。
ぼくは、彼女に見せた登山地図と行程表以外に、GPS専用機と2万5千分の一地形図とコンパスを持っている。
携帯の電波が届かない場所でSOSを発信するためのGarmin inReach miniという衛星通信機器も持っている。
Garmin GPSMAP64sというGPS専用機が壊れた時のためにバックアップとしてもう一台持とうかと思っているくらいなのだ。(それなのに道は間違えてる~😓)
彼女はスマホのGPSアプリだけでも使っていれば便利なのに。
その上、何も分からないなら向こうから聞いてくればいいのに、こちから話しかけるまで何も聞いてこなかった。
今から考えれば、彼女の表情が硬かったのは不安のせいだ。
最初に「こんにちは」とあいさつしたときにあれっと思った。
地図がない、山頂まで行ける時間も体力もあるか分からない、その上男子2人に置いて行かれた・・・その不安が顔をこわばらせていてあの表情になっていたと思う。
登山者同士のコミュニケーションで得られる情報は貴重だ。
ぼくもあのとき聞いておけばよかったと思うことが何度かある。
でも、その場を立ち去ろうとしたぼくが彼女に話しかけて、やっと情報が聞けて安心したと思う。
ぼくも常に、なるべくオープンに、情報を得て、かつ情報を与えられるようにしていなければと思ったのでした。

船井戸

巻き道から見える鋸尾根の岩壁

危険個所が始まる。
赤羽さんと「ここに来るとアドレナリンが出るよね~!」と帰りは2回目なので2人とも少し余裕がある。

木橋の通過

ここが道の崩落個所。慎重にまたいで通過する。

落ち葉で隠れている木橋はトレッキングポールでつつきながら確認して歩く

赤羽さんがかがんでいるのは、写真だとわかりにくいけど岩がこちら側に出っ張っているから。
下手にぶつかると木橋の下に転落してしまう。

無事危険箇所通過

ここも分かりにくいけど道が幅30~40cm程度とせまくて危ない。
かといって気をつけすぎるてザックを岩にぶつけると逆に転落してしまうので恐がり過ぎもいけない。

立ち枯れの木

無事悪路をクリア😍

今日は二人とも偶然ラスポルティバのトランゴSエボ。
高価なこの靴をぼくは清水の舞台から飛び降りるつもりで買ったのに、なんと赤羽さんは日本未発売カラーをドロミテのアウトレットで破格の安値で手に入れている!

鋸尾根。
ぼくらはこの尾根を通らずに手前側斜面沿いの巻き道を歩いた。

行きはここを間違えて瘤高山方面に上ってしまった。

大根の山の神に到着

鳩ノ巣駅に近くなって、熊野神社に下る分岐が現れました。
赤羽さん情報で、ぼくらの隣に車を停めた男女2人組は朝歩き出すときにぼくらと反対方向の駐車場の奥に向かったらしく、この道がきっとその道だというので降りることにしました。
ところが、傾斜がやたらきつくて疲れた足にやさしくない道なんだな、これが😰
その上距離もあまり変わらない。
よかったのは熊野神社にお参りできたことかな。
ほどなく町営鳩ノ巣駐車場に到着。
赤羽さん、ご一緒していただいてありがとうございました~😍

帰りは鳩ノ巣駅方面に向かわずに熊野神社に下る。
写真は熊野神社。

熊野神社の入り口。
ここから先に登山道を示す標識がないので一般登山者には入り口がわからない。

駐車場が見える

結構車が増えている

到着~
お疲れさまでした~🤗

(右膝の痛みと体調について)
右膝はほんの少し痛みが出たものの、熱感があるのでアイシングと湿布で対応しました。
次の日とその次の日は筋肉痛ひどくて、これは初めてなんだけど左足の大腿の筋肉痛が一番ひどかったです。
これもマッサージとストレッチで対応。

ガスカートリッジのまとめ

テント生活には欠かせないガスカートリッジ。
そのガスカートリッジが中途半端にガスが残ってしまい、山に持っていけないのがゴロゴロしているのでまとめることにしました。

今回は前回の11月に続いて12月も奥多摩テント泊2泊3日に行こうと思っていましたが、風邪をひいてしまってあきらめました。
風邪をひいたので12/11~13の予定を12/18~21に延期して、なんとか行こうと画策したのですが簡単には回復しません。
結局中止にしたのですが、年齢も膝のリハビリ中なのも気にせずに自転車で186kmも走ったのがいけなかったのかも。

話は戻りますが、ぼくの登山は単独だし食事はフリーズドライがメインで調理もしないので、プリムスIP-110を主に使っています。
今回使いかけのプリムスIP-110が5個あって、それぞれ残量が少なくなっているので同じくプリムスの250Tからガスを移して満タンの200g程度(容器100g+ガス100g)にしようと思います。

朝のオートミール。今年3月末で閉鎖してしまった奥多摩小屋テント場で。

(準備するもの)

ガス詰め替えアダプター

詳細なマニュアル付き

★重要
ガス詰め替えアダプター
これがなくては始まりません。
Amazonで¥1,890。レビューも高評価です。
https://www.amazon.co.jp/dp/B007BGNYHC/ref=cm_sw_r_cp_api_i_3DE9Db795RZ9Y

(その他)
●ガスカートリッジ
・プリムスIP-110(使いかけ) 5個 (使いかけ。残ガス量平均46g/個)
・ プリムス250T(使いかけ)  1個(残ガス量112g)
・ プリムス250T 新品 1個
●洗面器 2個(受け側の水用と送り側のお湯用)
●電子秤 1個
●油性ペン(重量記入用)
●アルコールとティッシュ(油性ペンの文字消し用)
●手ぬぐい 2枚(濡れたガスカートリッジをふくため)
●温度計 1個(あれば便利)
●お湯、水、氷
●アルコールとティッシュ(ガスカートリッジに油性ペンでガス残量を記入するときのふき取り用)

準備するもの

アルコールとティッシュ
油性ペンで書いた字のふき取り用

(公称の充填ガス重量とカートリッジの重量)
    充填ガス重量 空のカートリッジの重量
IP-110   100g     100g
250T    225g     150g

(作業手順)
初めてなのでガス詰め替えアダプターのマニュアル通りに進めます。
事前にすべてのガスカートリッジの重量を計ってガスカートリッジの表面に油性ペンで重量を記入しておきます。
空のカートリッジ重量は変わらないので、これからの作業で重量差が出ればそのままガスの重量差になります。

1)洗面器二つにそれぞれ水とお湯を用意します。
お湯は50℃を目標に、水道から温水を入れた後ポットからお湯を足して調整しました。
水は水道の水そのままで16℃でした。
2)使いかけのIP-110(受け側)を水の入った洗面器に、お湯の入った洗面器には250T(送り側)を入れて10分程度待ちます。

水に入れたIP-110(受け側)

50℃のお湯に入れた250T(送り側)

待ち時間は仙台の親戚から届いた南部せんべい(ごま)
マリコの頭も少し写ってる。

3)水の中に入れたままIP-110に詰め替えアダプターをねじ込みます。
4)暖めた250Tをお湯から出して手ぬぐいで拭き、詰め替えアダプターの上側にさかさまにねじ込みます。
(詰め替えアダプターのバルブが締まっていることを確認してから行う)

下がIP-110、上が250T 。
ガスが移動する原理も書いてみました。

5)バルブを開けます。シューという音が10~20秒続きます。音がしなくなったらバルブを閉めます。
6)250Tと詰め替えアダプターを外して、IP-110の重量を計測します。
200~205gなら終了。
206g以上ならお湯で暖めてこれからガスを入れるIP-110にガスを入れます。
199g以下なら、再度ガスを入れます。
(これはぼくが勝手に決めた基準です)

空容器は100gなのでガスが120g入っています。これはガスが入り過ぎ。
多過ぎた分はお湯で暖めてガスが不足しているIP-110に入れます。

作業時間が長引いてお湯が冷めたらポットからお湯を足す

7)ガスが多く入り過ぎたIP-110は、一旦お湯で暖めてから水に入れているIP-110と詰め替えアダプターでつないで3)~5)の手順でガスを入れます。
ただし、このときはバルブを開けたら数秒でまたバルブを閉じます。
重量を計ってみて繰り返し行います。
難しそうですが、やってみるとが意外に簡単でした。

ガスが入り過ぎたIP-110は250Tと一緒にお湯で暖める。

待ち時間は仙台の親戚から届いた南部せんべい(ピーナッツ)

250T側のガスが少なくなったらガスが移動しにくくなります。
そのときは受け側の水に氷を入れて冷やします。

8) 250T側のガスが少なくなってガスが移動しにくくなったら、受け側の水に氷を入れて冷やします。
温度差があるほどガスが移動しやすくなりますが、送る側の温度を上げると危険なので受け側を冷やすというわけです。
9)重量が目標の範囲に収まったら、アルコールで書いてある重量を消した後充填後の重量と日付けを記入します。
これにてガスカートリッジのまとめ終了~!
お疲れさまでした~!

最後に重量を計測して記入。
これでガス充填作業の終了です!

(なくなったガス重量算出)
今回のガス詰め替えでは、ガス量に余裕があったのに最後にはぜんぜん残りませんでした。
廃棄した分とバルブの付け替え等で漏れて散逸したガス量を算出してみます。
IP-110 5個のガス不足分合計:270g(A)
250Tのガス残量(使いかけ):116g※
250Tのガス残量(新品):229g ※
※実際の差し引き重量。新品のガス量は公称225g。
250Tx2個のガス量合計345g
ガスカートリッジ廃棄時のガス残量はそれぞれ、11gと10g。合計21g(C)。
345g-21g=324g(B)
(B)のガスを(A)に入れたはずだから、本来は一致するべき数字のはず。
(B)-(A)=324-270=54g(D)
のガスはどこへ行ってしまったのでしょうか。
詰め替えアダプターへのつけ外し等でバルブから漏れて散逸するガス量だと思われます。
今回は無駄になってしまったガス量は、
(C)+(D)=21+54=75g
でした。
多めに充填した分を考慮して、IP-110x5個に3gずつ多く充填したとしても3gx5個=15gなので、75g-15g=約60gが無駄になったことになります。
今回のような詰め替えをする場合はこのガス量をはじめから考慮しておく必要があります。

(作業時間)
IP-110を5個満タンにしました。
準備30分
作業60分
片付け15分
合計1時間45分
※初めてだったので、2回目以降はもっと短時間でできると思います。

(ガスカートリッジの廃棄)
今回250Tのガスカートリッジが2個ほぼ空になったので廃棄します。
1)屋外で残ガスを排出します。
今回は釘の先でガスカートリッジのストーブとつなぐ部分の真ん中の穴を押します。
シューっとガスが漏れる音がして、すぐに音がしなくなります。

真ん中の穴を釘で押す

2)釘とトンカチでガスカートリッジの表面に穴を2つあけます。
3)ビニール袋に入れて「ガス缶 穴あけ済み」と油性ペンで書きます。
4)自治体のゴミ分別ルールに従ってゴミ出しします。
ぼくの住んでる練馬区は月2回の不燃ゴミの日です。

釘で穴をあける

穴が2つずつ空いています。

こんな感じでゴミ出しします

初めてだったので慣れないところもありましたが、こうやって準備しておけば次回の登山に使うガスカートリッジの準備は万全です。


ところで、ガスカートリッジの製造メーカーはこの方法を推奨していないはず。
もともと、どのメーカーもガスストーブに対して自社のガスカートリッジ以外使ってはいけないとルールを定めています。
でもこれを守っている登山者は皆無だと思います。
ぼくもガスカートリッジはプリムスですが、ガスストーブはSOTOウィンドマスターを使っていて違うメーカーです。
ガス詰め替えも含めて、使用する側が知恵を絞って上手に使っていくしかないですね♪

今年3月に閉鎖してしまった奥多摩小屋テント場で。
ノルディスク テレマーク1 LW。このテントはインナーテントの室内高が86cmしかないので、暖かい季節にインナーテントなしで使ってます。インナーテントがないと96cmです。
インナーテントが必要な季節は同じくテレマーク2 LWを使っています。こちらはインナーテントの室内高は100cmなので快適。

六ツ石山~鷹ノ巣山~七ツ石山~雲取山往復2泊3日

膝の治療開始後、初のテント泊ハイキングに行ってきましたー

今回は水根無料駐車場に車を止めて、
(1日目)水根無料駐車場〜六ツ石山〜鷹ノ巣山〜鷹ノ巣山避難小屋泊
(2日目)鷹ノ巣山避難小屋〜七つ石山〜雲取山往復〜七ツ石小屋テント泊
(3日目)七ツ石小屋〜鴨沢バス停(バスで水根無料駐車場へ)

⚫︎コース

⚫︎主要装備
(ザック)グレゴリー パラゴン58
(テント)ノルディスク テレマーク2
(シュラフ)マウンテンハードウェア― ハイパーラミナスパーク
(シューズ)スポルティバ トランゴSエボ

⚫︎食料
(朝食)フルグラ、ハーブティー、魚肉ソーセージ
(昼食)アルファ米ピラフのおにぎり(前日夜に作る)
(行動食)ブラックサンダー、栗あんパイ(小倉あんパイ)、トレイルミックス、一口ようかん
(夕食)アルファ米白米、フリーズドライのカレー、粉末ポタージュスープ、魚肉ソーセージ、サラダクラブ ライトツナ

⚫︎1日目
珍しく寝坊してしまい、歩き出しが1時間遅れの8:00になる。
毎回前日の準備が遅くなって寝不足になるのは慣れっこになってきているので、出発前日も早く寝られるようになんとかしないと。
前日夜はガーミンのinReach miniのプリセットメッセージをサイト上で変えたのにパスワードが違うというメッセージが出て更新ができなかった。
毎回何かしらのトラブルがあるんだよなー。

水根無料駐車場で

台風19号の影響がここにも。
特に日原街道が長期間通行止めなっていてたいへん。

今回の1日目は予定通りなら鷹ノ巣山避難小屋に13:00到着予定なので、1時間遅れの14:00到着ならぜんぜん問題ない。
水根からは以前水根沢林道から上ったことがある。六ツ石山に向けて上り始めると、この登山道は一度下ってきたことがある道だと思い出す。

まだ影が長い

林道から六つ石山への登山口

ひたすら六つ石山への道標に従い上る

奥多摩湖が見える

植林された杉の林を上っていくと、広葉樹林に変わる。
傾斜が緩くなり、広葉樹は葉が落ちていて明るい道になり、広い尾根を歩くようになる。
富士山が木々の間から見える。

登山道の左が広葉樹林、右が針葉樹林。

紅葉はここまで

富士山がだんだん見えてくる

広くて明るい尾根道

六ツ石山に到着

六ツ石山を超えて石尾根に合流する。
ここからは北風が冷たくて、R1ジャケットを着てきたことに感謝する。
メリノウールのネックチューブで顎まで覆いビーニーを被ってちょうどいい。
結構な傾斜を上ると「カラ沢ノ頭」に到着。
ザックを下ろしてランチタイム。おにぎりを食べる。
天気もいいし、景色もいいし、一人で静かな自然の中に来られて、おにぎりが食べられて、なんてぼくは幸せなんだと思う。

こんな木がある⁉

カラ沢ノ頭

こんなに景色のいいところに来られて、ランチのおにぎりを食べられて、幸せ!

奥多摩湖がず~っと下に見えて少し感動。

鷹ノ巣山への上りで見事に見える富士山
鷹ノ巣山山頂
鷹ノ巣山からの下りで南東方面の景色。

鷹ノ巣山から下ると鷹ノ巣山避難小屋に到着。
予定通り14時過ぎ。
先客がいたらテントを張ろうと思っていたが、既に12時に着いていたという男性と話してみたらいい感じの人なので避難小屋に泊まることにする。
3時半ごろにおじさまが一人、その後4時過ぎてからオーストラリア人の若者が一人到着して、結局4人で泊まることになる。
最後に来たオーストラリア人がちょっと心配な若者で、だいたい避難小屋に入ってきた時からドアは閉めないし、よく見てみると普通のスニーカーだし、えらく軽装で、シュラフは持ってるけどマットがないというので、ぼくが使おうとしていた避難小屋の銀マットを使わせてあげる。
焚火で生めんの喜多方ラーメンをゆでて食べようとしているので、ぼくがガスでやってあげようと提案してもどうしても焚火がしたいらしく、寒い外で時間をかけてやっていた。

避難小屋のぼくのコーナー

ところで、夕方早めの時間にヘッドランプが故障してしまい、還暦の誕生日祝いにもらったミニヘッドランプで難を逃れる。
どんなプレゼントもうれしいけど、こんなに役立つありがたいプレゼントはほかにない。
問題はボタン電池のミニヘッドランプが何時間持つかだ。
故障したメインのヘッドランプはモンベルのコンパクトヘッドランプで、一番長時間持つ電球色を選択すると80時間。替えの単3アルカリ電池が3つあるけど故障となるといくつあっても役に立たない。
ランタンは持たないのでヘッドランプをランタン代わりにも使うため、日が暮れてから寝るまでと、朝起きてから明るくなるまでは点けっぱなしにする。
ふだんはほとんど開かないリペア&サバイバルキットを調べると、もう一つ予備のヘッドランプが見つかる。ジェントスのクリップライトとヘッドランプ兼用のタイプ。つけてみると結構明るいのでこれで2晩大丈夫だとホッとする。
ぼくはヘッドランプでは少数派の単3電池1本派で(一般的には単4電池3本使用が多い)、今回のように故障を考えるとスペアの電池を使えるので同じ電池用のヘッドランプを2つ持つのがベストだと思った。
帰ってから調べてみると、単3電池1本使用の他社製品でモンベルのコンパクトヘッドランプに比較しうるのは、釣り用(アングラ―用?)に販売されている冨士灯器 ZX-S250ぐらい。
防水は IPX5 と少し劣り、価格が4,000円と高いものの(モンベルはIPX6、2,420円安い!)、明るさがスイッチ長押しで無段階調節できて スペック上は最大光量 100ルーメンで6.5H点灯する。(モンベルのコンパクトヘッドランプの最大光量は45ルーメン)
モンベルのコンパクトヘッドランプと富士灯器 ZX-S250 と両方持ち歩くことにしようかな。

ぼくにしてはめずらしくなかなか寝付けなかった。他人のいびきもご愛敬。思ったより寒くて途中で起きていろいろ着込んだ。

⚫︎2日目
SUUNTOのアラームで4:00ぴったりに目が覚める。
みんなが寝ている中フルグラの朝食を済ませて (最近オートミールからフルグラにしたけど意外に食べでがあって美味しい!) 、アタックザックを背負って6:30に霜の降りた登山道を鷹ノ巣山へ。
期待していた通りさわやかで景色がよくて気持ちのいい朝。
その上ザックが軽い!

鷹ノ巣山からの富士山。朝はちゃんと雪が白く見える。
豊田さんに撮ってもらう

山頂に一足先に着いていた豊田さん(前日最初に避難小屋に着いていた感じのいい人)に合流。
彼はなんと地下足袋をはいている!
聞くところによると、膝が痛くなって足の使い方の矯正のためにはき始めて経過良好とのこと。
ぼくが今一番聞きたい情報ではないか!
早起きは三文の徳というけれど、今朝の徳は景色も情報も三文どころではない。
地下足袋はホームセンターで売っている足の防護用の鉄板入りのもので2,000円程度。
ぼくは履きならしの意味もあって、少々オーバースペックのスポルティバのトランゴSエボ。
定価46,200円。重量片足770g。
価格23倍、重量はたぶん7~8倍。
トランゴSエボのカモシカスポーツの値引き分で地下足袋が2足買えてしまうではないか!
同じ膝の痛みを抱えた2人なのに、なぜこうも逆方向に来てしまったのか。
豊田さんには根掘り葉掘り聞いてしまいました。
冬向きではないというので、春の日帰りから試してみようかな。

朝日を眺める豊田さんと富士山

豊田さん、ありがとうございました!

鷹ノ巣山山頂の豊田さん

鷹ノ巣山避難小屋。
ありがとうございました。

避難小屋に戻ってパッキングを済ませて8:00出発。
オーストラリア人の若者はまだ一人で寝ている。大丈夫なのだろうか。
高丸山の巻き道は通行止めだというので尾根道を行く。
何度もここは通っているが、いつも巻き道を通っていて、尾根道は初めて歩くことに気づく。
巻き道よりぜんぜん楽しい。
台風被害のおかげでいい道を教えてもらっている。

日陰名栗峰

日陰名栗峰の山頂。
奥に見えるのは飛竜山。

雪をいただく南アルプス

七ツ石山への上りが始まると、急に登山道の雰囲気が変わる。
というのも鴨沢からの登山者が雲取山に向かうので、登山者が急に増えるからだ。
ここまでは孤独感、というより独り占め感というのか、自然の中で自由にやれる開放感のようなものを感じていたが、ここからは常に人が通る登山道を歩く。
ちょっと残念な、戻ってきちゃったなって感じ。

七ツ石山への上り

こうしたパネルがいくつもあって平将門の敗走ストーリーがつづられている。
真剣に読むと悲しい話なので…

雲取山への最後の上り。
頂上避難小屋が見える。

雲取山山頂

頂上避難小屋から望む富士山
雲取山頂上避難小屋で休憩。居心地がよくて離れがたい。

雲取山山頂避難小屋には鷹ノ巣山避難小屋で一緒だったおじさまが既に到着していて、七ツ石小屋でテント泊するぼくの予定を知っているので、
「テントは寒いよ~。ここに泊まっていきなよ。夜景もきれいだよ~」
と引き止めるし、あまりに景色がよくて、テラスの居心地がいいので離れがたかったが、意を決して出発。
ブナ坂からの上段の巻き道が通れたので七ツ石山には上らずに済んで七ツ石小屋へ向かう。

七ツ石山に向かう道で

七ツ石山の下段の巻き道は通行止め

七ツ石小屋

富士の見える山小屋 七ツ石小屋

テントの中から山並みが見える

テントと富士山
夕焼けと富士山

到着したら意外にももう一張りテントがある。
ぼくのテントは張り綱で引っ張ってペグダウンしないと立ち上がらないし、前室のポールを立てる張り綱も必要でスペースを取るので、設営場所に苦労する。
いつもの通り、テント設営、プロテインシェイク、ストレッチ、夕食、ジャーナル書きをして20:00就寝。
日が暮れてすぐには白鳥座とカシオペア座が見えて、寝る前にトイレに行くと四角形のペガサス座が見える。

テントの中はこんなゴチャゴチャな感じで夜を迎えます。
ヘッドランプはプレゼントのモンベルミニヘッドランプ。

夜は寒くて、地面がやや左に傾いているので寝返りごとにずれを修正しなければならず、ときどき目が覚める。
マットはサーマレスト プロライトXSを使っているけど、同じくサーマレストのZライトソルSに変えれば暖かいうえに寝やすいのは分かっている。でも、ザックの外につけなければいけないので邪魔になる。
今度はプロライトXSとエバニューFPmat110を重ねて試してみるか。

⚫︎3日目
シュラフとシュラフカバーで頭をおおわれているせいでアラームが聞こえず、3:30起床の予定が4:00起床。
午後から雨の予報なので6:30出発、11:30水根着の予定を組んでいたが、 朝食をしているとテントをたたく雨粒の音が・・・マジか。もう降るんかい!
起きたときは雲は切れていて星も見えたのに、もう空は雲しか見えず、ガスで見通しも悪い。
雨は上がったり、降ったりを繰り返しているので、水根まで歩くのはあきらめて鴨沢にまっすぐ下りてバスで水根まで移動することに決める。
パッキングを終えてさあテントの外に荷物を出そうというときに雨がザーッと降ってくる。
ぼくの悪い癖で天気を呪ってああだこうだと考えるせいで、パッキングと撤収作業が遅れる。
だいたい、テントの外に荷物を出さなきゃいけないのに、外は雨で下はドロドロってどういうことなのか。
考えてもしょうがないことを考えているとドンドン時間が過ぎていく。
覚悟を決めて、レインカバーを付けたザックを外に出して、濡れそうなものをレインジャケットのポケットに入れて外に出る。
そうだ、ザックを流しの屋根があるところに置こう。だんだん頭が働きだした。

流しの屋根の下にザックを置く

ぼくのテント撤収後。
緑のテントの手前のやや土が乾いたスペースにテントを張っていた。

ドンドン雨が強くなる中テントをビニール袋に入れてザックにしまって出発。
雨の中での撤収なのに6:40出発はぼくにしては上出来。
歩き出すと雨が止む。
どうしてテントがびしょ濡れになるようなタイミングで雨が降るのか。 テントが重くなっちゃうじゃん!

この地図の下段の巻き道が通行不能。

下ってくると紅葉が少しずつ見られるように

しばらく下っていくと、女性が一人追い付いてくる。
七ツ石小屋の隣のテントの人でビックリ!
ぼくが出るときはまだテントがあったのに、あれから撤収して、追いついてくるなんて。
「では、バス停で~!」とか言い残して先に行ってしまった。
テント泊なのにザックも小さく(35リットルくらいにしか見えない)、作業も早く、歩くのも速い。
完全にぼくの負け。
鴨沢のバス停に到着する直前から小雨だった雨が本降りになる。
9:15バス停到着。バスは9:30出発予定。
雨もバスのタイミングも完璧だ。

雲取山登山口に到着

小袖乗越しの村営駐車場。
以前より広くなって、トイレもきれい。

奥多摩湖に到着。
手前に見える建物の前側が鴨沢のバス停。

登山道がバス停が近づくにつれて、登山者が1人、2人と上ってきてすれ違った。
数えてみると村営駐車場にいた人も入れて11人。
バス停ではバスから降りたばかりでレインウェアを着ている登山者が7~8人。
合計20人近くの登山者がこれから雲取山に向けて上っていくわけだ。
荷物からすると泊まりの人がほとんど。
平日で雨なのに、さらに翌日も雨予報なのに今数えただけでこの人数。
鴨沢おそるべし。超人気コースなんだね!
先ほどの女性によるとほかの登山道が台風の影響で通れなくなっているコースが多い中、鴨沢~雲取山は登山道が大丈夫なので登山者が集中しているらしい。
ちょうど本降りになった雨の中をこれから2日間歩く登山者たちを見て、
「モチベーション高いなぁ。ちょっと降られて天気を呪ってる場合じゃないなぁ。」
と思うのでした。

車に乗ってからの紅葉がきれいでした。

バスは乗りなれている路線じゃないと簡単に乗り過ごすので、バスの正面の次のバス停表示やアナウンスに気をつけていると、小河内ダムが見えてそろそろ水根だとわかる。
ところが、ぜんぜんバス停の表示にも「水根」が表示されないしアナウンスも流れない。
「やばい、どう見てもここは水根だ!」
下をのぞき込むと駐車場にぼくのアルファードが見える。
あわてて「次降ります」ボタンを押す。
「水根でいいですか?」と運転手さん。
「はい、水根でお願いします!」とぼく。
「やあ~、ごめん、ごめん」と運転手さん。
ごめん、ごめんじゃないよ~。
これはテストか何かなのか。
きっと、神様がご覧になっていて、
(1)天気を呪うかどうか
(2)案内がなくてもちゃんとバス停で降りられるかどうか
ぼくをテストしていたに違いない。
最初のテストは不合格で、今回は合格。
これからは、変えられないことを呪うのはやめようと思う。

⚫︎ 膝と体調について
(スケジュール)
今回のテント泊ハイキングは、今年の4月から右ひざの治療を始めて、徐々に負荷を上げて膝を慣らしていくスケジュールに従ったもの:
7月中旬~自転車の長距離練習
9月~自転車の山岳練習と日帰りハイキング
10月~自転車のキャンプツーリング
11月~テント泊ハイキング
(インソール)
「ハイキング・ハンドブック」の著者、村上宣寛氏のアドバイスで、O脚の場合はインソールの外側を厚くするといいというので(Facebookでこんなアドバイスが個人的にもらえるなんてありがたい!)、今回のスポルティバ・トランゴSエボのインソール裏の外側に2mm厚の銀マットを張り付けてみた。
調子よさそうなので継続して様子を見る。
(右膝の調子)
少し内足気味に内転筋を使うようにして意識して荷重をかけているので、少しだけ痛みを感じるが大したことはない。
11か月ぶりに17kgの荷物を背負ったにしては上出来。
(体調)
3日目は疲れがたまっていた。
重い荷物を久しぶりに背負うと楽に呼吸ができなくなる。
体幹と肩の筋肉、横隔膜(の筋肉)が衰えているせいだ。
これからは、ウエイトトレーニングを最低週1回とマリコの散歩のときにペットボトルに水を入れて重くしたザックを背負うことにする。
体脂肪は、今回の2泊3日で10.7%→8.9%になり2.2%も下がった。
今までで最低かも。

⚫︎教訓
1.ヘッドランプは同じ電池を使うタイプを2つ持つこと。
2.地下足袋は足の使い方の矯正に役立つ。膝痛対策に試す価値あり。
3.神様が見ているので「自分に変えられないこと」をうじうじ考えたりせず、呪ったりしないこと。

マリコと鎌北湖から物見山へ

愛犬マリコと鎌北湖から物見山、観音ヶ岳、スカリ山と歩いてきました。

●日時:2019年11月7日(木)ハイキング8:00~13:00(日帰り)

●コース:

●移動手段:車 関越道坂戸西スマートIC利用

●詳細
平日朝の渋滞を避けて鎌北湖には7:00到着。
今回初めて坂戸西スマートIC経由で鎌北湖に行ったらスムースに行けてうれしくなる。
鎌北湖は練馬から関越で行く場合、鶴ヶ島IC、圏央鶴ヶ島ICと今回使った 坂戸西スマートIC からアクセスできるけど、今回の 坂戸西スマートICが断然便利。
鎌北湖到着後はゆっくり準備とトイレを済ませて、8:00過ぎに出発。
好都合なことに、いつも車を停める第1駐車場の裏が上り口だと判明。
登山はときどき上り口が分からなくて困ることがあるけど、すぐ裏が上り口なんてラッキー。

駐車場にはまだ車が少ない

駐車場からの上り口。
遊歩道の入り口にもなっている。

遊歩道の脇にある展望スペース。
周りはもみじで紅葉したらきれいに違いない。

遊歩道の道標。

今回はラ・スポルティーバ トランゴSエボの試し履きもも目的の一つ。シューズが調子いいとすべてよくなる感じ。
写真にはマリコの足も入ってて可愛くない?

山道がスタート

宿谷の滝への下り

一旦上った後下っていくと、宿谷の滝と隣接して滝上公園がある。
宿谷の滝は思ったより落差があってビックリ!
マリコと一緒に滝の下まで行ってみる。

宿谷の滝

マリコは滝の音が恐くてビクビク

滝上公園の東屋

マリコの毛には種がいっぱいついちゃってる~

かわいい~

少し上ると「パワースポット」の宿屋の滝の小滝がある

今日初めての急登を上っていくと開けて林道が見える。
これはグリーラインか。
自転車でグリーンラインは幾度となく通っている。
今回はグリーンラインを何度か渡りつつ歩くコースだった。

斜面が伐採で開けている

小滝を過ぎるときつい上りが始まり、追いついてきた人に抜かされまいとペースを上げたのと、マリコの上りダッシュですぐに限界のペースに。
心拍も後で見ると160bpmまで上がっていて、登山では今までにない高さ。
寒いかと思って パタゴニアR1フーディとジオラインLWを着てきたので汗びっしょりになって物見山に到着。

開けた気持ちのいい物見山の頂上

物見山

ここで休憩。
追いついてきた人がマリコの写真を撮らせてほしいという。
もちろん、OKですよ~♪

物見山からの下り

熊の足跡が見つかったそうです

北向地蔵

愛宕山山頂からの眺め

上り口

観音ヶ岳。
小さなピークがいくつも続く。

やっぱりかわいい~
スカリ山頂上

北向地蔵からは 愛宕山、観音ヶ岳、スカリ山と短いけど結構な急登を何度も上り下りしていく。
また下るの~⁈また上るの~⁈の繰り返し。
物見山の上りでは元気だったマリコも、途中「パパ、もう歩きたくない・・・」と抵抗するのでハーネスごと持ち上げながら進む。

かわい過ぎる~(スカリ山山頂)

スカリ山

エビガ坂。
ここから少し戻って、みちさと峠から鎌北湖に下る。

緊急時に現在地を報告するための「もろまるナンバー」

みちさと峠からの下りは、1ヶ所陥没のためか登山道に亀裂が入って崩落しそうな危険個所がありました。
それ以外にも2~3か所、道の谷側が崩れて登山道が20cm幅くらいになってしまっているところがあり、気をつける必要があります。
気持ちのいい大きな杉の木の林を抜ける林道と、青空が広がる里山の間を抜けると再び鎌北湖に到着。
第2駐車場を過ぎて、きれいな湖畔を歩くと鎌北湖のダム、そして第1駐車場に13:00少し前に到着。
紅葉はまだ始まったばかりで、1週間から2週間後(11/14~21)ぐらいが見ごろかな。

ここから林道に合流

大きな杉の木の林を抜ける

こんな感じで歩きました~

ここからは舗装道路

きれいに晴れました

再び鎌北湖。マリコ、りりしい~♡
湖面に映える木々。まだ紅葉には少し早い。
湖畔歩きも楽しい
この奥が第1駐車場
歩いてきた谷の方向を見返す

今回は、天気も良くて、マリコと楽しく歩けて、始まりかけた紅葉と湖畔の景色が楽しめて、新しいシューズの慣らし履きができて、トレーニングにもなったいいハイキングでした!

カイツブリがV字の波を立てる

次回は奥武蔵自然歩道のフルコース11kmを歩いてみたい

●膝の使い方他
先日ラバネロ出身のプロのマッサージャー久保田君に、
「張ってる筋肉以外を上手に使えるようになると、今張ってる筋肉は張らずに済み、膝も痛くならず、パフォーマンスも上がるはず」
と言われて、工夫してみました。
もともとはぼくの右膝が今年の3月から痛くなり、整形外科に行くと
「変形性膝関節症の初期症状なので膝の痛みとは上手に付き合ってください」
と言われていました。
(以前痛くなったときは、大学病院に行くと半月板損傷の手術をすすめられていました)
またま見つけた家の近くのクリニックのリハビリは鍼灸の先生がいて、そこでは、
「右足の使い方のクセのせいで、右足首が内側へやや入り、ふくらはぎと腿の外側の筋肉が張っている。その結果、右ひざが痛くなっている」
と言われました。これが一番納得がいく説明でした。

今回の工夫は、「右足のつま先を少し外側に向けて右足を使う」です。
その状態で歩いたり、山道を上ったり下ったりすると、膝を曲げるときに膝がやや内側に入り、内転筋(膝の上側内側の大きい筋肉)とふくらはぎ内側の筋肉を使う傾向が強くなって、今まで使いすぎて張っていた腿とふくらはぎの外側の筋肉はあまり使わなくなる感じがします。

やってみると効果は明らかで、内転筋が使えている感じがして今までと違う感覚。ハイキング後も内転筋とふくらはぎの内側が張っています。
膝に負担をかけている感じもしますが、どうも膝が痛いせいで自分で無意識にこの使い方を避けてきたのかおしれません。
いつもと違う大きな筋肉が使えたせいなのか、マリコの上りダッシュがきいたのか分かりませんが、体脂肪率が11.9%から9.8%まで2%以上も下がってました。ビックリ!
鍼灸の先生からも筋肉の張りについて同じ指摘を受けて、
「樋口さん、ちょっと極端かもしれないので、様子を見ながらやった方がいいかもしれないです。」
と言われました。

ぼくにとって右ひざの痛みは治さなければいけない最大の課題の一つなので、今回の気づきを与えてくれた久保田君の鍼灸の先生には感謝しています。
こういう小さなことの積み重ねが、年齢を重ねてもパフォーマンスを維持してスポーツを楽しめる状況を作るんですネ。
ぼくにとって大きな前進です♪